お金を増やすために大事な支出の管理

お金のこと理論編

皆さんはお金を増やす際の最終目標金額はいくらでしょうか?

お金はあればあるだけいいという方もいるとは思いますが、多くの方は

仕事をしなくても今後の人生がずっと困らないだけのお金

を最終目標にしているのではないでしょうか?

ここでは、お金を増やす際の最終目標金額を「残りの人生で生活するのに困らない金額」として考えてみることにしましょう。

最終目標金額はどうやったら計算することが出来るでしょうか?

単純な合計金額だけなら

目標金額 = 年間の支出 × 残りの人生の年数

で計算できそうですね。

ただ、これだと残りの人生の年数がまったく計算できないのと、この計算はお金を減らすだけの生活をする前提になっています。

資産運用をすればお金を使ってお金を生み出す事が出来ますから、運用益だけで年間の支出を賄うことができれば、残りの人生が何年であっても大丈夫そうです。

米国株を例に出すと、S&P500という投資信託が過去200年で平均年利7%程度(インフレ調整後)で成長しているというデータがあります。

ここから税金を引かれたとしても、年4%程度資産を取り崩す生活をしていれば、運用益と相殺してほとんどの場合で資産が減らず、98%の確率で30年間は大丈夫、92%の確率で40年でも大丈夫というシミュレーション結果があります。

俗にいう4%ルールというものです。

ざっくり計算するなら、年間支出の25倍のお金を貯めることが出来れば、あとは運用益と資産の取り崩しで生活できるので働かなくても生活できる、ということです。

この4%ルールを行うために必要なのは年間支出の25倍の資産です。

年間生活費が200万円なら5000万円必要ですし、年間400万使っているなら1億円必要になります。
支出が200万違うだけで、必要な資産額に5000万円も差が出るんですね。

200万円支出を減らすのと、5000万円貯めるのはどちらが簡単そうでしょうか?

どっちも大変というのはその通りですが、200万円支出を減らす方がまだ実現できそうな人が多いんじゃないかと思います。

もちろん生活のレベルを下げる事で不幸せになってしまっては元も子も無いですが、普段の支出の中で減らしても問題ない支出が混ざっていたりしないでしょうか?

お金がお金を生み、仕事をしなくても今後ずっと生活できるためのゴールは、支出を減らすことでぐっと近づくことが出来ます。

お金を貯めることに必死になるより前に、支出を見直してみるというのも大事だと思います。

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