仕事をまったくせずに配当金などの不労所得だけで生活する。
そんな生活に憧れる方も多いのではないでしょうか。
60歳を過ぎてから年金生活をするのは普通のリタイアですが、それより前の年齢で仕事を辞めて不労所得で生活することをアーリーリタイアと言います。最近では経済的自立と早期リタイアの頭文字をとってFIRE(Financial Independence Retire Early)と呼ばれることもあります。
さてこのアーリーリタイア(FIRE)ですが、実は年収に関わらず誰でも実現可能という事が明らかになっています。
しかも、アーリーリタイア(FIRE)のために必要な時間は年収ではなく、年収と支出の割合で決まります。つまりどんなに年収が低かろうが、それ以上に支出が少なければアーリーリタイア可能という事です。
感覚的には信じがたいこの事実を今回は説明しようと思います。
アーリーリタイア(FIRE)に必要な時間と支出割合
収入のうち何%を支出として使っているか、別の見方をすれば収入のうち何%を投資に回しているかと、その場合のアーリーリタイア(FIRE)に必要な年数の関係を表したグラフは以下のようになります。

収入の8割を投資に回していれば、6年足らずでアーリーリタイアに必要な金額の目安である年間支出の25倍のお金を用意することが出来ます。
ここで大事なのは、このグラフには収入の金額は一切入っていないことです。
収入の絶対値ではなく、収入の中の何割を使って生活しているかでアーリーリタイアするのに必要な期間が決まります。
例えば手取りが年間200万円であっても、年間100万円で生活しているなら15年でアーリーリタイアできます。
手取りが年間1000万円あったとしても、年間800万円を使って生活していれば、アーリーリタイアには31年かかる計算になります。
この2つのケースでいうなら、年間1000万円を貰っている人より年間200万円の人の方が圧倒的に短い期間でアーリーリタイア出来るということになります。
もちろん年間100万円で生活するにはかなり節約をしないといけませんし、年収が高い方が貯蓄に回せる割合は多くなりやすいですから、年収とアーリーリタイアまでの時間がまったく無関係とはいいません。
ただ覚えておいて欲しいのは、例え年収が低くても生活に必要な金額も少なければアーリーリタイア可能ということ。そして、生活費を上げるとアーリーリタイアへの道のりがかなり遠くなるという事です。



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