そろそろNASDAQ指数が15000ドルに到達しそうというくらい株高が続いていますね。
2年前(コロナショックより前)はほぼ半額だったので、2年で2倍と考えると恐ろしい伸びっぷりです。
さてこれだけ株価が上がるとそろそろバブルが崩壊するんじゃないかと疑いたくなるのが投資家心理というものです。
株価の暴落に対するリスクヘッジ手段をおさらいしておきます。
戦略その1:債券とリバランス

資産の一部に債券を入れておき、株価が下がったら債券を売って株に変えるというやり方ですね。
債券を資産全体の何%くらいにするかは、各個人のリスク許容度や入金力、運用期間によって変わります。
若くてリスクも許容できるなら債券ゼロでもいいと思いますが、定年間近でもうすぐ配当生活の予定とかなら債券40%とかでもいいでしょう。
自身が許容できるリスクを正確に把握しているなら計算上の最適比率は求められますが、感情を排除して数値のみに従って行動できる人はなかなかいません。なので大抵の人にとって厳密な最適比率は計算しても無駄です。
バブル崩壊が不安という人は資産の10~20%くらいを債券に回してみるといいんじゃないでしょうか。もちろん債券に回すほど期待リターンは下がりますので、これからも株高が続くようなら「ぐぬぬ」となるでしょうが、それは安心料と思ってあきらめましょう。
戦略その2:金を入れてリバランス

債券のリバランスと考え方としては同じです。
債券は高インフレに弱い(利子が固定なので、表面利率よりもインフレ率の方が高ければ実質マイナスにもなる)ですが、金は高インフレに強い(採掘量が固定なのでインフレ時は価格が上がる)という特徴があります。
短期的なリスクヘッジをするなら債券と金を合わせて10~20%くらい持っていてもよいでしょう。
長期的には金それ自体はなにも利益を生み出さないので、株式を持っていた方がお得ですね。
戦略その3:ポジションを減らす

株価が下落することがわかっているなら現金を持てばいいじゃない。
さきほどの債券や金でのリバランスの代わりに現金を持つ、という考え方とも言えます。
株価が下落することがわかっているなら、株を売って現金にしておけば減りません。
問題は株価が下落するかどうかわからないことと、もし株価が下落せずにそのまま上昇を続けた場合に得られたはずのリターンをみすみす見逃してしまうことですね。
バブル崩壊の予兆を読んで適切に資金を引き揚げるなんてプロのファンドでも出来ていないわけですから、素人がやるのはオススメしません。
ただ、債券にも金にも可能性を感じないというなら消極的理由で現金を持つ事になると思います。
まとめ
債券や金を入れる場合の具体的な戦略についても書こうと思ったのですが、長くなりすぎたのでひとまず今回はここまで。
次回は金融工学の理論をフル活用した画期的(!?)な戦略を紹介します。



コメント